オフィスでの熱中症を防ぐために導入したいものとは

オフィスで水を飲む女性

2020年も早いもので7月に入りました。蒸して暑い日が続き、ほとんどの企業ではオフィスではエアコンを使い、室温を快適な状態に整えていることでしょう。

暑くなってくると増えるのが熱中症の患者です。今年は新型コロナウイルス感染予防のために多くの人がマスクを装着しているため、口元に熱がこもりうまく発散できず、そのまま熱中症になってしまうというパターンが少なくないようです。外出自粛に伴い、人々の体が夏の暑さに慣れていないことも要因であると言われています。

2000年代前半と比べれば熱中症に対する理解は深まってきたと感じられますが、まだまだ人によって理解に差があることが現実です。たとえば、快適な温度にした室内でも熱中症になる、という事実は、事実としては知っているものの実際に目の前でなった人がいないと実感として感じられないのではありませんか?熱中症は単なる体調不良ではなく、場合によっては死亡することもある重大な症状です。また、一命をとりとめても記憶や認知機能が低下する「高次脳機能障害」が起こる可能性もあります。「たかが熱中症」と侮ってはいけないのです。

とはいえ、多くの方はいまだに「死亡したり、後遺症が残ったりするような熱中症は屋外でのみ起こる」と考えているのではありませんか?そんなことはありません。どこにいても熱中症にかかるリスクがあり、対処が遅れれば重大なことにもなりかねないのです。

オフィスでの熱中症を防ぐために必要なものをご紹介します。

1.塩飴・塩タブレット

pixta_65211977_S手軽に塩分を補給できるこれらの食品は、熱中症対策には非常に効果的です。熱中症の原因には塩分不足によって汗をかけなくなり、体温を下げられなくなることもあります。意識して塩分をとることでそのような事態を防ぐことができます。

食べ過ぎると塩分過多になってしまうため食べ過ぎる社員が出ないよう注意しましょう。また、軽度の熱中症であればブドウ糖も有効であると言われています。ラムネ菓子を数粒食べることも有効な対策です。

2.扇風機・サーキュレーター

pixta_48761555_Sいくらエアコンで室温を快適なものにしていたとしても、その空気が滞留しているようでは意味がありません。扇風機やサーキュレーターを用いて循環させ、オフィス中の空気を循環させましょう。

また、定期的に窓を開け換気をすることで室内の空気を入れ替えることができ、酸素不足状態を防止することができます。酸素不足になると仕事の能率が落ちてしまいます。換気の頻度の最適解はありませんが、現在もまだ感染者を増やしている新型コロナウイルス感染症を防ぐためには毎時2回以上、数分間窓を全開にすることが厚労省から推奨されています。

社員のパソコンのUSBポートにつなぐタイプのミニ扇風機はかえって熱を持つこともあるため推奨できません。可能であればより空気を撹拌する能力が高いサーキュレーターを使って空気の流れを作りましょう。

3.ウォーターサーバー

pixta_48942197_S社員が気軽に水分補給ができるよう、ウォーターサーバーを契約することも一つの手段です。前述の塩飴・塩タブレットと組み合わせることで体液の濃度を適正なものに近づけやすくなり、熱中症のリスクを大きく下げることができます。

オフィスにはすでに物がたくさんあり、設置場所に困るという場合はウォーターサーバーのスリムタイプを導入してはいかがでしょうか。こちらのサーバーはデザイン性にも優れているためオフィスユースにもおすすめです。

ミネラルウォーターであれば汗をかいた際に失われるミネラルや、熱中症の予後にかかわると言われているカリウムを効率的に摂取することができます。水だけではなくお湯を利用できるため、飲料水としてだけではなく、カップスープなどを食べる際にも利用することができます。