いつもお腹が張る感じがします。どうすればよくなりますか?

お腹が張る感じを膨満感といいますが、膨満感は、胃の蠕動運動が低下することにより、摂取した食べ物が胃の中での滞留時間が増えることによっておこります。食事を摂取する時に空気も同時に吸い込みますが、多めに吸い込むことでも膨満感は増えます。早食いの傾向を、ゆっくりと落ち着いてかみ砕く習慣に変えるだけで緩和されることがあります。炭酸飲料やビール、ガムを噛む習慣などを減らすだけでも効果はあります。それらの日常の習慣以外に、腸内細菌の異常発酵によって膨満感がおこる場合もあります。

適度にガス抜きがなされていれば、起こりにくいものでもありますので、排出されやすい生活習慣を整えることが改善法でもあります。
まず、便秘の解消は必須です。便秘によって腸内細菌のバランスが乱れると、悪玉菌が活性化して有毒なガスも発生しやすくなります。運動不足やストレスといった主要原因を地道に変えていくことです。ガスの多くは、げっぷや放屁などにより排出されますが、多くは血中に吸収されて呼吸を通じて排出されていきます。そのためには、適度な運動は効果的です。
膨満感が長引くようであれば、何らかの病気が起因していることも考えられますので、早めに医療機関にかかる必要があります。