健康な身体と口内環境は密接に関わっています

口内環境のメンテナンスは口内が健康なうちから真剣に取り組んでほしいと思います。高齢になり、歯周病が悪化するなどで自分の歯がなくなってしまうと、入れ歯やインプラントにする必要が出てきます。そうなってしまうと硬い物が食べられなくなったり、好きな食事が取れないというストレスはもちろん、しっかり咀嚼ができないことにより食道や胃腸への負担が増したり、身体バランスが崩れるなど、さまざまな不調を引き起こす可能性が増します。

そうならないために若い時からの歯磨きをしっかりと行っておくことが大事です。歯磨きにおいては、食後のブラッシングが基本となります。歯磨きはできるだけ毎食後に行った方が良いですが、寝る前には欠かせずにブラッシングをするように気を付けたいです。ブラッシングにおいては、できるだけ歯科で正しい方法を教えてもらってください。基本は汚れを落とすためにしっかりと時間を掛けること。最低でも3分以上を目安にしたいです。基本ブラッシングの仕方としては、鉛筆を持つ持ち方で、ブラシを小刻みに動かしながら隙間から掻き出すように、念入りにキレイにしていきます。

ブラシには毛先に極細毛が使われている物を使用すると、歯茎の中の汚れも落とすことができそうですが、大半の歯科で推奨されているのは比較的堅めでかつ、表面が平らなもの。こちらのほうがまんべんなく汚れを落とすには適しているようです。ブラッシングは丁寧に行ったようでも、口の中の7割程度の汚れしか落とせないと言われています。そのため、歯磨きの後には歯間ブラシやフロスを使って、残りの3割の汚れを落とすようにしたいです。フロスなどを使うことを習慣付けることで、歯周病の悪化をも防ぐことが可能になってきます。

あとは定期的な歯科検診は欠かせません。最低でも年に1回は、歯科検診をしに受診しましょう。歯科医院も悪くなってから行くのではなく、日常的な受診を推奨しています。